
なんで外国人は、日本でアパートを借りるのが難しいの?

どこなら住めるの?
不動産会社で働いていた時に、外国人がアパートを日本で借りられない、難しいというのを実際に目にしてきました。
ここの記事では、外国人がなぜ日本のアパートを借りるのが難しいのかを説明すると共に、どのようなアパートなら外国人が入居しやすいかを書いています。
・外国人が日本のアパートを借りられない理由
・日本で借りることができた外国人の特徴
・外国人が入居しやすいアパート

あや
・英語力ゼロから勉強しはじめて4年。最初は全く英語を話せなかったが、勉強を始めてから3年後、日常会話に慣れてきて転職、外資系企業の社長秘書になりました。
・現在はポーランド人と国際結婚をして、英語とポーランド語を勉強中です。
それでは、早速見てみましょう!
言語の問題
日本語以外通じない場合が多い
一般的な一人暮らし用のアパートのオーナーは、外国人が問い合わせしてくることはほとんど考えていません。
昔、不動産会社で勤めていた頃、外国人のお客さまが物件の問い合わせをしてきても、

日本語しかできない。英語なんてわからんよ。
英語が全くわからない、オーナーがたくさんいました。そうすると、最初からコミュニケーションが取れないので、外国人は入居させられない。という理由で断られていました。
全てのスタッフがそうではありませんが、英語ができる不動産屋のスタッフはほぼ居ませんでした。
それなので、外国人のお客さまが物件の問い合わせに直接来店してきても

えーーと、英語、、ジャパニーズOK?
と、日本語のみなら対応できる、英語は話せないから。ということで物件紹介すらできませんでした。
外国人がアパートを借りられない大きな理由の一つに言語の問題がかなりあるのを感じました。
外国人という理由もある

じゃあ、日本語が話せるなら大丈夫?
実は、日本語を話せる外国人でもまだアパートを借りるのは難しいのです。
普段から英語を通して外国人と関わる環境があるのであれば「外国人」に抵抗はありませんが
普段から関わっていないと、かなり抵抗があるようです。なおかつ、もし言葉がなかなか通じないともなると「外国人」は未知の領域と化しています。(差別したいわけじゃないんだけど)
しかし、実際、在留外国人が部屋や家を借りる際の現状について、日本に住む外国人に意見調査をみてみましょう。

アンケート実施期間:2019年4月16日(火)~5月31日(金)
回答者数:在留外国人629名
参考文献:日本語が話せても「外国人」というだけで入居拒否経験が4割。外国人の住まい事情を発表
実は、「外国人だから」という理由で断られることも多いようです。
外国人が起こしたトラブルがトラウマ
オーナーさんもただ「外国人」だからという理由で断ってしまった場合もありますが、そのほかの理由は、「過去にルールを守らない外国人がいてもう貸したくない。」
となってしまったケースもありました。

アンケート実施期間:2019年4月16日(火)~5月31日(金)
回答者数:在留外国人629名
参考文献:日本語が話せても「外国人」というだけで入居拒否経験が4割。外国人の住まい事情を発表
そのほか、ゴミの捨て方を知らない、騒音トラブル、マナーや決まりを守らない。という理由から、外国人の入居を断ることもありました。
借りたい本人が、ルールを守ろうとしようと思っても、仕方のない理由もあります。
支払い能力を見分けるのが難しいから
大家さん、オーナーが一番気にするのは「家賃」がきちっと払えるか?
その支払いの能力を日本人よりも見分けるのが難しいというのも理由の一つです。
日本に何年も就労していて、年収や税金の支払い状況がわかる、貯金額がはっきりわかる、という状況であれば外国人でもグンっと入居しやすくなります。
借りることができた外国人の特徴
日本語が流暢に話せる。
賃貸契約をするときに大変なのが手続きです。外国人が一番大変なのは、賃貸契約する時のルールを難しい日本語で理解しなければなりません。
実際の調査でもやはり外国人にとっては手続きが大変なようです。
しかし、そのような手続きでもほぼ理解できている外国人は、日本の一般的なアパートでも入居できていました。

アンケート実施期間:2019年4月16日(火)~5月31日(金)
回答者数:在留外国人629名
参考文献:日本語が話せても「外国人」というだけで入居拒否経験が4割。外国人の住まい事情を発表
大手の会社に勤めている。
不動産会社に勤めていた頃にこんなことがありました。
外国人がアパートを探していた時に、連帯保証人を大手の会社が引き受けてくれるとのことでした。
信用度の非常に高い会社でしたので、あまり日本語を話せない外国人のお客様でも、オーナーさん、不動産会社ともに、すんなりと入居審査がおりました。
貯金がたくさんあった。
日本にまだ住んで半年くらい、日本のアパートに住みたいという外国人のお客様。
入居前の審査で支払い能力をみられた時に、その外国人のお客さまにはかなりの額の貯金があったようです。そのほか様々な審査も通り、借りられました。
日本人の配偶者がいる。
日本人の配偶者がいるだけで、かなり外国人の入居しやすさは変わります。なぜなら、日本人の配偶者がいるのであれば
・日本語が通じるから。
・支払い能力が証明しやすいから
・” 結婚している ”という信用度が高い。
・外国人への翻訳者となれるから。
しかし、これは正式に結婚しているカップルのみ。
「将来を考えて同棲する。」や、たとえ「婚約中」という理由でも ”法律に守られていない” という点で、付き合っているだけのカップルは拒否されるケースが多かったですね。
外国人が入居しやすいアパートは?
シェアハウス
シェアハウスは、日本語がまだできなくても家賃の支払い能力があれば入居しやすいです。
私もシェアハウスに入居しましたが、抱いているイメージと実際に入居したイメージは全く違いました。
なんだったら、シェアハウスを最初から知っていたら、初めて一人暮らしする際にシェアハウスにするべきだったな…と思いました。
・英語を話せるスタッフがいることが多い。
・支払い能力があれば入居審査が通りやすい。
・外国人の入居も多く、友達も作りやすい。
・入居の際の手続きが複雑ではない。

でもシェアハウスってなんか怖そう。
トラブル多くないの?

最初はそう思ったけれど、実際は意外と平気だったよ。
私も最初は、共同生活なんてヤダ、、、、お風呂もトイレも一緒なんてヤダ、、と思っていましたが、実は水まわりがしっかりついているシェアハウスがありました。
ポーランド人夫も日本に初めて住むとなったときに入居したのはシェアハウスでした。
夫も当時、日本語はあまり話せませんでした。そのため一般的なアパートに住むのは難しかったでしょう。
余談ではありますが、私もシェアハウスに住んでいたので、ポーランド人の夫と出会い結婚しました。
人生何があるかわかりませんね。
まとめ
・日本語以外はほぼ通じないから。
・支払い能力の証明が難しいから。
・外国人という理由で断られることもあるから。
・日本語が堪能
・支払い能力の証明ができる。
・日本人の配偶者がいる。
・大手の会社が連帯保証人になる。
日本で外国人が普通のアパートに住むには結構難しいですが、課題を一つずつクリアしていけば賃貸できるようにはなります。
もし、すぐに日本に引っ越す必要という外国人の場合は、入居しやすいところに一度引っ越してからをお勧めします。
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