国際恋愛中、国際結婚によくある悩み「食文化の違い」

おひたし、納豆、豆腐、食べないなぁ。納豆くさい、苦いって言うし。
和食が好きな人ほど、外国人パートナーと食文化の違いを痛感するかもしれません。国際恋愛中で、たまにしか会わないなら相手の国の食文化に合わせられるのですが、結婚生活となると毎日のことなので悩みの種になりやすいです。
筆者も和食大好きで、毎日納豆を食べたり、おひたしや和物、いわゆる和食が好きで、脂っこい食事を避けてました。結婚相手はポーランド人夫。夫は揚げ物、ピザ、チーズなどが好きですが、国際恋愛の時から結婚に至るまで、食文化の違いを克服するために料理を工夫しました。
今まで料理が好きで作っていたのに食べてくれない。私下手かしら…。と落ち込まないでください。外国人パートナーは、あなたの料理が嫌いなのではなく、そもそも育ってきた環境、食文化が違うのです。
おひたしを食べないポーランド人夫
ある時、ポーランド人夫に「ほうれん草のおひたし」を作りました。出汁をとって、みりん、醤油、塩、ゆでたほうれん草を浸して…。シンプルだけど、素材の味、出汁の味、和食の良さが堪能できる一品ですよね。

うーん。これはあんまり好きじゃない。
心を打ち砕かれました。(笑)今まで、栄養士として保育園や小学校で給食を作ってきたり、出汁の取り方も料亭の方から教わったりして、人並みには料理を作ってきたのですがまさかの評価。
好きじゃない、嫌いには理由がある。
ここで、「じゃあもう作らない。」となっては良くありません。必ず、「なぜ好きじゃないのか?」を聞きます。作り方が良くなかったかもしれませんし、もしくは食文化の違いからくる嫌いなのかを見極める必要があります。
ポーランド人夫におひたしの嫌いな理由を聞くとこんな回答が返ってきました。
・魚の出汁は食べなかったから味が好きじゃない。
・味が少ない(味が濃くないから)
しかし、魚の出汁は、日本なら使うことも多いですが、ポーランド人夫が育ってきた環境ではなかなか食べる機会もなかったそうです。それゆえ、本人にとっては「変わった味…。」となります。これは仕方ないことですし、受け入れるしかありません。
いわゆる「和食」より、アレンジが必要。
硬めにゆでたほうれん草に同じ出汁を使っても結果は見えています。外国人パートナーがだんだん魚の出汁の味に慣れてきて食べられる場合もありますが、ひと工夫、もしくは「和食風」にアレンジする努力が必要です。もしくはそもそも使う出汁を変更することも考えます。
例えば、茹でたほうれん草に、おひたしの出汁をコンソメに変えて、オリーブオイルを少しかけて、最後にブラックペッパーを最後に少しかける。などの変更します。
邪道だなぁ。と思いつつも、相手の食の好みに合わせることも国際恋愛、国際結婚に必要と感じますね。
なぜ和食にこだわった?健康でいてほしいから。
和食は筆者の好みで、一緒に作ったものを「美味しいね。」と共感し合えるのも嬉しいのですが、それよりも和食にしたい理由は「健康でいてほしいから。」です。
食文化の違いあれど、和食はユネスコ無形文化遺産に登録されていますね。多様な食材を使っていて、一汁三菜を基本として栄養バランスが優れています。だからこそ筆者はポーランド人夫にも和食を勧めてました。
しかし、「美味しくない」と「好きじゃない」と言うものは、食事を楽しむことができません。いくら健康的だろうと、それでは毎日の食生活は嫌になりますよね。
ポーランドの野菜料理を聞くことにした。

健康で美味しい食事…そしてポーランド人夫にとって、美味しく感じるものを考えました。ポーランドで生活している時に食べた野菜料理を聞いてみたり、普段何食べていたかを聞いたりしました。
そうすると、野菜のピクルスやヨーグルトを使った野菜料理、など意外な組み合わせがあり驚くこともありました。実際にポーランド人夫に作ってもらい、お互いが食べられる時はそれをレパートリーに加えたり、もしくはアレンジしたり、食べやすい料理を作るようになりました。
好みの味付けがわかるようになった。

しばらくポーランド人夫の作る野菜料理や好みを聞いているうちに、好きな組み合わせがわかるようになってきたのです。もちろん全て相手の好むものだけを入れるのではなく、好みも入れながら、栄養のバランスが摂れるように野菜を多くしていきました。
そして新しい料理を作っているうちに、料理のレパートリーも増え、自分のエッセンスにもなっていったのです。
まとめ 食文化の違いはチャンスでもある。
食文化の違いはすぐに変えられませんが、お互いの好みのすり合わせはできますよね。全くお互い気にしない、別のものを食べることもありますが、生活を共にする以上、食生活は毎日のこと。
食文化の違いは、相手の国の食文化を知るチャンスだと思って、新しい料理にも挑戦してみましょう。新しい料理のレパートリーが増えてメリットもなりますよ。
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